じーちゃんがボケてしばらくした頃だった。
その頃は、介護もキツかった。。。
じーちゃんが転ぶと、ばーちゃんの力ではどうしようもない。
夜中だった場合、僕が起こされる事になる。
痴呆症になってしまうと、大人しかった人でも、結構わがままになってしまう事がある。
じーちゃんもうそうだった。
排便もままならず、手伝うばーちゃんに手を挙げることもしばしばあった。
ばーちゃんは、「今まで食べさせてもらったから」と、感心するほど献身的な介護を続けた。
そんな日々がかなり続いたある日だった。
いつものようにダダをこねるじーちゃんに、ばーちゃんがついにキレた。
その時、ばーちゃんが衝撃の事実を口にした。
「あんた!あの時浮気したけん呆けたりするとよ!!」と言って、
バシ!っと叩き返したとです。
((((;゚Д゚)))))))えええええええ!!
びっくりしました。。
まさか、あの優しくて穏やかなじーちゃんに、そんな過去があったなんて(-。-;
なんでも、飲食店を開きたかったじーちゃんは、屋台の権利を譲ってもらうという名目もあって、女に金を渡していた時期があったらしい。
母親たちも知らなかったんだと(-。-;
あまりの事に、僕は暫く呆然としていた。ハッとして「ばーちゃん。もう呆けとうっちゃけん、言うてもわからんばい^^;」
止めたが、ついにキレたばーちゃんの怒りは凄まじく、暫く愚痴を聞き続ける日々が続いたとさ。。
めでたしめでたし。
