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複業とか副業とかセカンドキャリアとか

僕は、会社員でありながら起業した経験がある。

3年くらいの賞味期限のビジネスだったから、うまく初めてうまく解散した。
利益も残せたので、悪い経験じゃなかったと思う。

起業の理由はいろいろあるが、その中の1つは
「今後、会社に居たからって安泰とは限らない」と思ったからだ。

僕らが高校生ぐらいの時、初めて世の中に「リストラ」という言葉が吹き荒れた。
要は戦力外社員の整理だ。

日本は「最も成功した社会主義国」と揶揄されていたけれど、その表現も当てはまらなくなってきたってことだ。

40代以下のロストジェネレーションの人だったら実感していると思う。

ホリエモン著書の「99パーセントの会社はいらない」でも書いてあるが、年功序列型の賃金システムは自体が、人口統計を見ても論理的に破綻している。

高度経済成長の時にサラリーマンを経験し、バブル期に退職した人達だけが、「サラリーマン安泰神話」の恩恵を受けることができていた。

さて、僕らの親世代に複業や副業の話をすると、みんな眉をひそめる。

「会社に世話になっているのに、悪いと思わないのか?」
「そもそも税金だって会社から納めてもらってるのに、その辺りどうするの?」
「会社に育ててもらったんだから、能力や技術は会社に全てコミットするべき」

彼らにしてみればそれが当たり前のことであり、正しいことなんだろう。
彼らが数年後に退職するときは、企業のそれなりの退職積立金と、国民年金+厚生年金で、それなりに暮らしていけるだろう。

在職中も、それなりの地位につき、普通にしていれば課長や部長ぐらいまでには昇進し、会社の中で満足な扱いを受けていたことだと思う。

そんな彼等には、どれだけ会社に尽くしても報われない僕ら世代の働き方は、全く理解できないようだ。

理解できないだけならまだしも、決して応援をせずむしろ邪険に扱う。

僕らの世代は、7割は課長にさえなれない
客観的統計データを持ち出しても、感情論や自分の成功体験で、会社にコミットするべきだと譲らない、いや、譲れない人が多い。

彼等にしてみれば、意地悪で言ってるわけじゃない。
親世代に限って見渡してみると、確かに企業に勤め、前出のように退職金や年金で生活している人の老後は実に豊かに見える。

家のローンも終わり、車を所有し、悠々自適に生活しているように見える。

対して、自営業だけで生きてきた人は、自分の貯金と国民年金で生きて行くしかない。

祖母の世話をしていてわかったが、国民年金の金額なんて、首都圏では家賃すら払えないだろう。
生活保護をもらった方がまだ豊かに生活できる。

けど、僕らの世代はどうだろうか?
今、会社のチーム予算を組んでいて、福利厚生などの金額も含めて各種計算をしているが、とても「満足な老後」など送れそうに無い。
(まぁ、やりようはあるのだが。)

医療の普及で寿命が延び、年金の支給開始年齢が70代となったが、俺は60代ぐらいでも今の仕事をするつもりなのか?
70歳で引退しても、その後20年近く生きなければならない可能性もある。

昨今SE30歳限界説などが取りざたされたが、技はその年齢をはるかに超えている人が多い。
特に僕ら「インフラエンジニア」はそうだ。

話が逸れたが、今は会社に居続けてその会社でしか通用しないスキルを身につけるより、自分で生きるすべを確保すべきだろう。

70歳だろうが、80歳だろうが使えるスキルを

例えば「はぁちゅう」「イケダハヤト」「畠山千春」に代表されるブログなどでのブランディングに成功すれば、未来は明るい。

なぜなら彼等は、ずっと自分で稼ぐ打席に立って、バットを振りまくっている。
一度もバットを振ったことがないサラリーマンに比べれば、ヒット率は格段に違ってくる。

こうなると、彼等とサラリーマンオンリーの人の10年後の差は歴然としてくる。

さて、そろそろバッターボックスに立ってみよう!
なに、最初はバントからでもいい。