Cloudって、こういうもんですよ。
スマホが普及して、Gmail、Evernote、DropBoxとか、ここ数年で爆発的に普及しましたね。本当すごい。
これを見てるあなたは、この中のどれかは使ってると思う。
これらはすべて、インターネット上にメール、アイデア、ファイルを置く仕組みで、よく「クラウド」とか、クラウドを利用するスタイル「クラウドコンピューティング」って言われてますよね。
んでは、それって、今までのメールや、共有ファイルと何が違うと?
というお話。
ざっくりと、こんな感じ。
こちらが、今まで
会社でメールサーバーを立てて運用したり、共有フォルダを見れる仕組みを作ったり。
それなりの知識があるエンジニアがサーバーを立てて、ネットワークの設定をして使うスタイル。
パソコンのちょっと難しい設定をしたりしないといけないから、普通のユーザーがセットアップするのも少し難しい。
こちらが、クラウドワークスタイル
かなりシンプルになりました。共有フォルダはDropBoxで、メールはGmailで。
しかも、それぞれ無料で使える。小規模な企業なら、無料の範囲内で十分業務ができる。
Gmailも、きちんと設定すれば、独自ドメインを運用して、”gmail.com”じゃなく、”○○.ne.jp”を使って運用できる。
それに、きちんと設定すれば、DropBoxでも、共有したいフォルダと、自分だけしか見れないフォルダをきちんと管理出来る。
つまり。。今まで企業レベルでしか使えなかったものが、個人でも無料で使える。
と、ざっくり説明したところで、僕の観点から。。
1.実は、別に真新しい技術ではない
クラウドといっても、どこかのデータセンターのサーバーにあるシステムを、インターネット越しに利用しているだけで、仕組み自体はインターネット黎明期から存在してる。
クラウドって、雲の絵の中に保存するイメージだけど、実際は世界のどこかにデータセンターに、物理的にサーバーが存在する。
そういう意味では、利用の裾野は広がってるけど、実はクラウド以前のスタイルと、(大きな意味での)仕組み自体は変わってないんだよね。
じゃ、なんでそんなにクラウドが普及したのか?っていうと、
僕の観点だけど、これを可能にしたのは以下の三つが大きいと思う。
- ムーアの法則の継続
- HDD容量単価の下落
- スマートフォンの普及
ムーアの法則
簡単に言うと、CPUの処理速度は、右肩上がりでグングン増えて行きますよー!って事。
CPUの処理が早くなれば、沢山の付加がかかっても、沢山さばけるしね。
wikipediaに詳しく書いてるので、難しく知りたい人はこちらをどうぞ。
HDD容量単価の下落
僕が初めて作ったパソコンのHDD容量が3Gだった。CPUも含めて、今のiphoneの方が性能良いぐらい。。
GmailもDropBoxも、無料でここまで容量を与えてくれるのは、ひとえにHDD安くなった影響は絶対に強いと思う。
スマートフォンの普及
言わずとしれたスマホの普及。これによって、仕事でパソコンを使ってなかった人も、メールやインターネットを簡単に使えるようになったのも大きい。
何より、特殊な設定しなくても、アプリインストールしたらすぐ使えるようになったのは影響大だね。
2.クラウドコンピューティングで何が変わるのか
- ワークスタイル変革
- ライフスタイル変革
- 価値観の変革
ワークスタイル変革
実例を挙げると、先日、DropBoxで関西の人と協力してwebコンテンツを作るというミッションがあった。
僕は博多で音声を作成し、DropBoxにアップロードして、関西の人が共有フォルダにアクセスできるようにした。
関西の人はDropBox上にあるその音声を使って、アニメーションコンテンツを作成し、DropBoxで僕に受け渡した。
で、僕が全体をWebコンテンツとして再作成して、サービスリリース!
と、打ち合わせはメールと最小限の電話だけで、同じものを見ながらもの作りができる。
こんなワークスタイルが可能なわけです。
ライフスタイル変革
ワークスタイルが変わって来ると、ライフスタイルも変わってきます。例えば、、福岡ー関西で仕事ができる環境があるという事は、自宅ー会社の無駄な行き来も、本当は無くていいんですよね。
自宅で仕事した方が生産性が高いなら、そうしたら良いと思います。日本は人が少なくなるから、これなら小さい赤ちゃんがいるお母さんも、働いてくれるかもしれないです。
価値観の変革
例えば「転勤」なんて、会社に命令されて行きたい人なんて、そんなに多く無いんじゃないでしょうか?
多くの人は、自分が付き合う人や、住む場所を、自分で決めたいと思っているはずです。
ワークスタイルとライフスタイルが変われば、転勤とか、リストラなんて、怖くありません。
だから「会社のために死になさい!」という、日本の悪しきワークスタイルも、いつかは無くなるでしょう。
(無くなってほしい。。)
3.セキュリティという無視出来ない課題
「確かにクラウドは便利だ。だが、どこからでも接続出来るって事は、攻撃のリスクも強まるではないか!」
と、顔を真っ赤に反論される事もあります。
しかし、ちょっと待った。今までだって、インターネット上に無防備なWebサーバー、メールサーバーを放置しておいて、それがクラウド利用でさらに悪くなるなんて、あまり無い事です。
日本の会社の9割は中小企業。その中小企業の多くが、googleやDropBoxよりも優秀なエンジニアを用意出来るかと言えば、絶対無理と思います。
冷静に、リスクとメリットを比較したら、メリットの方が断然大きいと僕は思う。
セキュリティに関しては、話題に事欠かないので、また書く事にします。バイバイ