サーバーを触るエンジニアには、もう御馴染みの空間ですが、データセンタという場所があります。
データセンターって、どんなとこ?
一言で言えば、サーバーが「ラック」という棚に納められてて、そのラックが写真のようにズラっと並んでる場所です。
インターネット黎明期は、サーバーは自分の会社の敷地内においておく会社も、かなり多かったと思います。
ですが、サーバーは
- CPUが暑くなるので、冷やし続けないと行けない(クーラーつけっぱなし)。
- CPUのためについているファンがうるさい。
- どんなセキュリティをほどこしても、手でさわれる環境だったら意味が無い。
- デカいので、すごく邪魔。
- 電源が落ちたらサービスが止まってしまうので、電源が落ちたりしないところが良い。
- 起動しているかをずーーーっと監視しておきたいが、寝たりしたいので大変
など、社内に重要なサーバを置いて維持するのは、ちゃんとやろうと思ったら実は大変です。
とはいえ、社内で使うのみの用途の、小さなサーバ室を持っている会社もまだまだ沢山ありますけどね。
データセンターの特徴1 入館には事前に申請が必要
映画やドラマの影響で、ネットワーク越しのハッキングがすんなり出来ると思ってる人も多いですが、、、
実際は人為的に流出してしまう事が多いです。ベ○ッセの事件もそうでしたね。
それで、データセンターは入館を厳しく制限しています。自分の会社のサーバーとはいえ、データセンターに置いている以上は、そのルールに従わなくてはなりません。
どんな風に入館が大変かというと
申請書が居る
入館には事前に申請書が必要です。
- 誰が?
- いつ?
- 何の目的で入館するのか?
- パソコンは持ち込むのか?そのパソコンの製造番号は?
- ウィルス対策はされているか(パターンファイルアップデートはしたか。最終スキャンはいつやったか)?
- どこの会社の所属か?
- 車で来るのか?
等の情報を事前に申請し、許可が出てやっと入れる事になるのです。はぁ。。
面倒くさい。
でも、これが大事。上記の事を記録に残す事で、情報流出時の原因特定にもなります。
データセンターの特徴2 生体認証システム
データセンターの入館には、いくつかの認証が発生します。
出入り口にカードをかざす、暗証番号を入力するなどはもちろん、
生体認証が用いられることが一般的です。生体認証なんていかめしい言葉でいうとまたアレですが、
皆さんが映画でよく見るアレです。
生物独自の特徴で、個人を認証します。
・指紋認証
iphone5sの登場で、すっかり一般的になった指紋認証。
パソコンも指紋登録のものがありますね。
もちろん、データセンタにもあります。
私みたいに手多汗症の人や脂性の人は、拭いたりするのがたいへんですね。
・網膜スキャン
チャーリーズエンジェルとかでありましたね!劇中ではコンタクトレンズ使って網膜を偽装したりしてましたが。。
あれも、もう普通に普及しています。
・静脈パターン
これが最もポピュラーかもしれません。
人の静脈パターンは千差万別で、手の甲や、手のひら静脈パターンで、個人を認証する方式です。機械にあらかじめ登録した手の甲や、手のひらを当てます。
実は結構読み取り精度がよろしくなくて、不整脈があったり、寒くて血流が悪かったりすると、なかなか認証しません。
手をこすって温めたりします。。