「僕たちはガンダムのジムである」オススメ本


先日、天狼院書店に行った話を書きました。
その時に、実は他にも感銘を受けた本があった。
それがこれ!

凄いタイトルだ(笑
ガンダム好きにはたまらない。というか、ガンダム好きにしか分からないタイトルなのではなかろうか。

ガンダムを知っている人は、タイトルだけ見てしまえば、何となく分かると思う。
ガンダムを知らない人のために書くと、ジムとは、平たく言えば、味方の雑魚キャラで、敵の雑魚キャラより弱いでも、「連邦軍」ではガンダムに乗れるのは本の一握りの人で、多くの兵士達はジムに乗っている。

こんな人には、是非読んでみてもらいたい。

  • 日々の仕事で、やる気を見いだせない。
  • なぜ、自分はこんなに出来ないのか、自分はこれで良いのか?と悩む人へ
  • 今の20代、30代は、7割は課長にさえなれない事に、絶望している人へ

そして、僕の共感ポイントは、以下

1.私は、かつてガンダムだった(と自分では思っている)
新入社員で社会人になった1社目。当時会社では花形だった、メーカーへの常駐業務を勝ち取った。
同期の誰よりも稼ぎ、誰よりも評価されていたと思う。
転職してからも、結局は沢山のライバル達を押さえ、勝利していった。
この20代、30代前半は、若くてエネルギーも漲っていて、それなりに充実していた。
勝つためには、凡庸なジムではダメで、ガンダムに成るしかないと思っていた。
で、結果勝って来た。
3.11の震災があり、会社はガラリと変わってしまった。
その時「ジム」であった人々は淘汰され、居なくなってしまった。
ガンダムであった僕は残った。
だからといって、「めでたし、めでたし」じゃ無かった。もっと過酷な戦闘に、巻き込まれていくだけだった。
しかもそれは、とても納得出来ない理不尽なものだった。勝ったはずなのに、嬉しくも無く、楽にもならなかった。

2.ガンダムの限界
ガンダムである限り、勝ち続ける。
勝ち続けるってことは、戦い続けるという事で、そこに限界がある。
人間、戦い続けたらそりゃ、疲れる。展望の無い事を、無益な事を、ずーっとやれる人間ってのは、多いはずがない。
ガンダム(またはアムロ)だって「1年戦争」で、1年間死ぬ思いで戦ったのだろう。でも、僕らは実際何十年も働き続けないといけない。
1年どころの騒ぎではない。だから僕らは、決してガンダムにはなれない。

3.戦った後にあるもの
結局、戦った後、何年間も我慢して働いた跡に残ったものを、定期的にチェックした方が良いかもしれない。
「これは、俺が欲しかった戦果なのか。。?」と。
働いてお金を得るという事は、時間を売ったり、技術を売ってる。売る技術を磨く時間もかかる。
その時間、もしも好きな事をして稼ぐ事や、自分が継続可能な仕事を選んで、自分で稼ぐ事に費やした場合、
そうでなかった場合を考えると、「過ぎ去った時間」で何が出来ただろう?と考えて、計画を練り直すのも必要だと思う。
人生って、一回しか無い。逆算すると、自分に跡どれぐらいの時間が残っているだろう。
この問題からも、人は逃げる事は出来ないんだ。

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